福岡市LINE公式アカウント「避難行動支援機能」|導入事例|LINEヤフーコミュニケーションズ

LINE SMART CITY FOR FUKUOKA

福岡市LINE公式アカウント「避難行動支援機能」

目次

福岡市LINE公式アカウント「避難行動支援機能」
市民の避難行動をLINEでサポート

福岡市LINE公式アカウントにおいて、平常時から「近くの避難所を調べて親しい人に共有」でき、災害時には「避難行動の確認」や「避難開始を親しい人に共有」できる機能「避難行動支援」を開発しました。

頻発する自然災害と行政の取り組みの課題

近年、自然災害が頻発・激甚化の傾向にあり、自治体の「防災」への取り組みの重要性が増しています。
万が一のときに市民が自らの身を守る行動をとれるよう、情報発信や啓蒙活動に取り組む自治体が増えており、福岡市でも、Twitter等での情報発信や防災ハンドブックの作成、防災アプリの提供に取り組んできました。

しかし自治体の取り組みが市民に認知され活用されるまでのハードルが高く、ひとりでも多くの市民が「必要なタイミング」で「自らの身を守るための判断・行動」ができるよう、市民が活用しやすい方法での「防災」の取り組みが求められていました。

「避難行動支援」とは

災害時における課題のひとつに、具体的な避難行動や家族の避難状況がわからないなどの理由による「避難判断の遅れ」があります。「避難行動支援」では、災害時の早期の避難判断を支援するために、

  • 平常時から近隣の避難所を調べて、もしものときの避難先を家族や親しい人と共有できる
  • 避難が必要になると、取るべき避難行動をLINEで受け取ることができる
  • 避難所への避難を開始したことを家族や親しい人に共有できる

といった機能を実現しました。


2018年7月の西日本豪雨で、避難判断ができた人のうち3割は「周囲からの呼びかけ」がきっかけとなったことが判明しています。
「避難行動支援」では従来福岡市で運用している防災メールと連動させることで、新たな運用の手間を増やすことなく、避難が必要なタイミングでのLINEによる避難行動通知を実現しました。ユーザーはチャットボットによる自動応答で「いま取るべき行動」がわかり、「避難開始を家族や親しい人と共有」することができます。ユーザーが避難開始を共有することで、共有を受けた方も避難行動を取りやすくなり、「避難」への心理的なハードルを下げることに繋がります。

LINEを活用し「防災」に取り組むメリット

福岡市LINE公式アカウントでは「避難行動支援」に加え、「気象警報や避難勧告などの情報を受け取る」「災害による破損物を市に通報する」機能も提供しており、市は、平常時の備え・災害時の避難行動・災害後の街の復旧までを一環してLINEでサポートすることができます。

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ユーザーはLINEで福岡市と友だちになり「防災情報」を受け取る設定をすることで、気象警報や避難勧告、避難行動の通知を受け取ることができます。災害時にはユーザー同士が避難開始をLINEで共有し合うことで、避難行動の連鎖を生むことが期待されます。災害後の復旧においても、LINEを使って福岡市のトークルームから簡単に「街の不具合や破損」を自治体に通報することが可能です。
自治体はこれらの「防災」機能を、既に多くの人が利用するコミュニケーションツールであるLINEを使って提供することで、市民に活用されるまでのハードルを大幅に下げることができるとともに、行政と市民が相互に協力しながら「防災」に取り組むことが可能になります。


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